ADHDの経営者は、何もしないとスケジュールが崩壊する。

朝起きて「今日何をすればいいか」が瞬時に頭に浮かんだとしても、10分後には別のことが気になっている。そして夕方、「今日もまた何も終わらなかった」という感覚で1日が終わる。

これを変えたのが、AIシステムとの「1日の設計」だった。

07:00 — 朝のAIブリーフィング

起き上がったらまず、スマホでAIに今日のタスクリストを投げる。自分が書いたリストではなく、前日の夜に「明日やること」としてメモしていたものだ。

AIへのプロンプトはシンプル:

以下のタスクを優先度スコア(0-100)でランク付けしてください。
基準: 締め切り近さ×報酬額×クライアント重要度
[タスクリスト貼り付け]

30秒で「今日絶対にやること」が1つ決まる。ADHDの脳は「全部同じ重さ」に見えるから、この「外部からの決定」が必要不可欠だ。

09:00 — 集中ブロックの開始

タスクが1つ決まったら、ポモドーロ(25分集中×5分休憩)で実行する。

ここで重要なのは「タスクの開始トリガー」だ。

「では今から始めよう」という意志の力だけに頼ると、ADHDの実行機能障害で始められない。そこで、「コーヒーを飲んだら5分だけPCを開く」という環境トリガーを前日に設定しておく。

AIに作ってもらった「今日の最初の25分でやる具体的な1アクション」を参照しながら、環境トリガー経由でタスクを開始する。

12:00 — 昼のレビュー

午前中の進捗をAIに要約させ、午後のタスクを再設計する。

ADHDの脳は「今何が起きているか」のモニタリングが苦手だ。AIに「午前中の成果と残タスクを整理して」と頼むと、客観的な状態確認ができる。

重要なのは「責めない」こと。AIの要約は感情がない。「3つのうち1つ完了。残2つは午後に分割します」とフラットに返ってくるだけだ。

14:00 — クライアント対応

メールやDMへの返信はAIに下書きさせる。

不安症が強いと、「この文章で失礼じゃないか」「送ったら怒られるんじゃないか」という思考ループで1時間止まることがある。AIに「プロフェッショナルで温かみのある返信文を書いて」と頼むと、そのループが断ち切れる。

「選ぶだけ」にすることで、返信の心理コストがゼロになる。

18:00 — クローズルーティン

1日の終わりに、AIに「今日完了したこと・未完了のこと・明日への引継ぎ」を生成させる。

これが翌朝のAIブリーフィングのインプットになる。前日の自分が「明日の自分」のために状況を整理しておく仕組みだ。

ADHDの記憶の課題(昨日何をしていたか覚えていない)を、AIのログで補う。

「意志に頼らない」設計

このルーティンに共通しているのは、「意志に頼っていない」という点だ。

毎朝AIにタスクを判断させることで、「何から始めるか悩む時間」をゼロにする。環境トリガーで「始める」という行為を自動化する。AIのログで「昨日の自分」を参照できるようにする。

ADHDの脳が苦手なことを、全部AIと構造に移譲した結果が、このルーティンだ。

詳しいプロンプトと実装例は PROTOCOLS にまとめています。noteでもプロトコルの詳細を公開しています: note.com/th19930828